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看取り対応施設の選び方|最期を迎える場所の決め方

看取り対応の施設の選び方
SPECIFIC SITUATIONS

看取り対応の老人ホームの選び方|確認すべきポイントと費用を解説

最終更新:2026年5月17日 カテゴリ:状況・症状別
看取り対応施設を選ぶには、医療・介護体制と費用の確認が不可欠です。事前の家族での話し合いと施設見学で、本人らしい最期を支える環境を見つけましょう。

看取りとは何か

看取りとは、治癒が見込めない状態になった方が、本人の希望を尊重しながら自然な経過で最期を迎えるよう支援することです。医療処置よりも、穏やかな日々の継続が重視されます。

「看取り」という言葉を耳にしても、具体的にどういった状態を指すのか、はっきりイメージできないご家族も多いかと思います。医療の現場では一般に、病気の根本的な治癒を目指す積極的治療を行わず、苦痛の緩和や本人の尊厳を守ることを中心に、自然な経過の中で最期を迎えるよう支援することを「看取り」と呼んでいます。

施設での看取りは、病院での看取りとは異なる側面があります。住み慣れた施設で、スタッフとの信頼関係の中でご本人が安心して過ごせること、そしてご家族が傍に付き添える環境があることが、施設看取りのひとつの意義とされています。

看取り介護と看取りケアの違い

「看取り介護」は介護保険制度上の加算名称でもあり、終末期にある利用者に対して、身体的・精神的ケアを行うことを指します。一方「看取りケア」はより広い概念で、本人・家族・医療・介護の多職種チームが連携して終末期を支えるプロセス全体を意味します。施設を選ぶ際には、どちらの意味で施設が「看取り対応」と説明しているかを確認することが大切です。

SOURCE 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年改訂)では、本人の意思を尊重した医療・ケアの在り方として、本人・家族・医療介護チームの合意形成プロセスを重視するよう示しています。

看取りに対する国の方針

厚生労働省は、高齢社会における「在宅・施設での看取り」を推進する方向性を打ち出しており、介護保険制度においても「看取り介護加算」が設けられています。この加算は、一定の体制を整えた介護施設が算定できる制度で、施設が積極的に看取り対応を行うための後押しとなっています。

SOURCE 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定の概要」によると、看取り介護加算の算定要件として、看取りに関する指針の整備、医師・看護師との連携体制、職員への研修実施などが求められています。

看取り対応施設の特徴と種類

看取り対応を行っている施設は、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホームなど複数あります。施設タイプによって医療体制や費用が異なるため、ご本人の状態と希望に合わせて比較することが大切です。

「看取り対応」を掲げる施設といっても、その体制や内容はさまざまです。施設のタイプごとに、提供できる医療行為の範囲や看護師の配置状況が異なります。ご本人の状態がどの段階にあるか、どのような最期を希望されているかを念頭に置きながら、施設の種類を理解しておきましょう。

施設タイプ別の看取り対応の概要

施設タイプ 看取り対応の可否 医療体制の目安 特徴
特別養護老人ホーム(特養) 対応施設が多い 嘱託医・看護師が常駐〜非常勤 公的施設のため費用が比較的低め。要介護3以上が原則
介護付き有料老人ホーム 対応施設が増加中 看護師が常駐していることが多い 24時間スタッフ配置の施設も。費用は高めになる傾向
住宅型有料老人ホーム 施設によって差がある 外部の訪問看護を利用 看取り対応の有無を個別に確認する必要がある
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 施設によって差がある 外部の訪問看護・往診を利用 医療連携の質は施設ごとにばらつきがある
グループホーム 一部対応 嘱託医・訪問看護が中心 認知症の方が対象。小規模ゆえアットホームな雰囲気

特養とサ高住の違いについて詳しく知りたい方は、それぞれの費用や入居条件を比較した記事もご参照ください。また、有料老人ホームの種類(介護付き・住宅型・健康型の違い)についても、別記事で詳しく解説しています。

POINT 「看取り対応あり」と施設のパンフレットに記載があっても、実際の医療・看護体制は施設によって大きく異なります。見学の際には「夜間の看護師対応はどうなっていますか?」「往診医との連携体制を教えてください」と具体的に確認することが大切です。

施設選びで確認すべきポイント

施設の「看取り対応」の実態を確かめるには、看護体制・医師との連携・看取り実績・家族の関わり方について、見学時に直接確認することが重要です。

「看取り対応あり」と明記している施設でも、その内容には幅があります。大切なご家族の最期を支える施設を選ぶために、以下のポイントを一つひとつ確認することをおすすめします。

① 医師・看護師との連携体制

施設での看取りには、医師による定期的な診察・往診体制が不可欠です。特に夜間や休日に医療的な変化が起きたとき、どのような対応がとれるかを確認しましょう。

  • 嘱託医(協力医)の診察頻度はどれくらいか
  • 夜間・休日の急変時に対応できる体制があるか
  • 看護師は24時間常駐か、日中のみか
  • 近隣の病院や訪問看護ステーションとの連携協定はあるか

② 看取りに関する指針・方針の有無

介護保険の「看取り介護加算」を算定している施設は、看取りに関する指針を文書で整備することが要件とされています。施設に指針の開示を求め、どのような考え方で看取りに臨んでいるかを確認しましょう。

SOURCE 厚生労働省「介護保険施設等における看取り介護加算の算定要件」では、①看取りに関する指針の策定・周知、②医師・看護職員・介護職員等による継続的な研修の実施、③本人・家族との十分な話し合いを経た書面による同意の確認、が求められています(e-Gov法令検索「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」より)。

③ 看取りの実績

「過去1年間に何名の方を看取りましたか?」と率直に聞いてみましょう。実績がある施設では、スタッフが終末期ケアに慣れており、ご家族への情報提供や精神的サポートも丁寧であることが多いとされています。

④ 家族の面会・付き添いのしやすさ

看取り期には、ご家族が傍に付き添えることが大切です。以下の点を確認しておきましょう。

  • 面会時間・人数の制限はあるか
  • 終末期に個室または準個室への移動は可能か
  • 泊まり込みができる環境はあるか
  • ご家族への状態変化の連絡体制はどうなっているか

⑤ 痛みや苦痛への対処(緩和ケア)

終末期において、痛みや不快感への対処は非常に重要です。医師の指示のもとで医療用麻薬(オピオイド)などの投与が必要になる場合もあります。施設の嘱託医がそのような対応を行えるか、また必要に応じて緩和ケアを専門とする医療機関と連携できるかを確認しておくと安心です。

CAUTION 「看取り対応」と「ターミナルケア専門施設」は異なります。痰の吸引・胃ろう管理・中心静脈栄養などの医療的処置が必要な場合、一般の介護施設では対応が難しいケースもあります。医療処置の必要度が高い場合には、医療療養病床や緩和ケア病棟との連携についても主治医とご相談ください。

施設見学時の確認チェックリスト

  • 看取りに関する方針・指針の文書があるか
  • 看取り介護加算を算定しているか
  • 嘱託医の診察頻度と夜間対応体制
  • 看護師の配置時間(24時間常駐か日中のみか)
  • 過去1年間の看取り実績数
  • 個室または個室への移動の可能性
  • 家族の泊まり込みへの対応
  • 状態変化時の家族への連絡フロー
  • 緩和ケア・痛みのコントロールへの対応力
  • 看取り後の家族へのグリーフケア(悲嘆ケア)の有無

看取り対応施設の費用

看取り対応施設の月額費用は施設タイプにより幅があり、特養は月10〜15万円程度、介護付き有料老人ホームは月20〜35万円程度が目安とされています。終末期に追加される費用項目も事前に確認が必要です。

看取り期を見据えた施設選びでは、月々のランニングコストに加えて、終末期ケアに伴う追加費用も把握しておくことが大切です。老人ホーム入居の費用相場については別記事で施設タイプ別に詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

施設タイプ別の月額費用の目安

施設タイプ 月額費用の目安 入居一時金 看取り介護加算
特別養護老人ホーム(特養) 10〜15万円程度 なし 算定施設が多い
介護付き有料老人ホーム 20〜35万円程度 0〜数百万円 算定施設が増加中
住宅型有料老人ホーム 15〜30万円程度 0〜数百万円 施設によって異なる
サービス付き高齢者向け住宅 15〜25万円程度 0〜数十万円 施設によって異なる

※上記はあくまで一般的な目安であり、地域・施設・要介護度により大きく異なります。詳しくは各施設にご確認ください。

看取り期に発生しやすい追加費用

看取りが近づくにつれ、通常の月額費用に加えて以下のような費用が発生する場合があります。事前に施設の重要事項説明書で確認しておきましょう。

  • 個室への移動費用:多床室から個室に移る際に、部屋代の差額が発生する場合がある
  • 訪問診療・往診料:医療保険で一部カバーされるが、自己負担分が発生する
  • 訪問看護費:頻度が増えることで費用が増加する場合がある
  • 医療材料費:吸引器・衛生材料など介護保険外の物品費用
  • 特別食・濃厚流動食:通常の食事対応が難しくなった場合の代替食費用
SOURCE 厚生労働省「令和4年度介護給付費等実態統計」によると、介護老人福祉施設(特養)における1人あたりの介護費用は月額平均約24〜26万円(介護保険給付費+自己負担)とされています。なお、自己負担額は所得段階や負担限度額認定の有無により変動します。
POINT 所得の少ない方や資産の少ない方を対象に、食費・居住費の軽減制度(補足給付)が利用できる場合があります。「負担限度額認定証」の申請を行うことで、施設入居中の費用負担を軽減できる可能性があります。お住まいの自治体の介護保険担当窓口にご相談ください。

入居前の準備と家族の話し合い

看取り対応施設への入居前には、ご本人の意思確認と家族間での合意形成が最も重要です。「どこで・どのように最期を迎えたいか」を早めに話し合い、書面(エンディングノート・事前指示書など)に残しておくことが、後のトラブル防止につながります。

看取り対応施設を選ぶ上で、施設の体制確認と同様に大切なのが、ご本人の意思と家族の希望を事前にすり合わせておくことです。ご本人が意思表示できる状態のうちに、できるだけ丁寧に話し合っておくことをおすすめします。

本人の意思を確認する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」

ACP(愛称「人生会議」)とは、将来の医療・ケアについて、本人・家族・医療介護スタッフが繰り返し話し合い、意思決定を支援するプロセスです。厚生労働省も普及を推進しており、施設への入居前・入居後を問わず取り組みが推奨されています。

SOURCE 厚生労働省「人生会議(ACP)普及・啓発リーフレット」(2023年)では、本人の意思が確認できなくなる前に、どこでどのような医療・ケアを受けたいかを繰り返し話し合い、書き留めておくことの重要性を示しています。

家族で確認しておきたい主なテーマ

  • 本人は自宅・施設・病院のどこで最期を迎えたいか
  • 延命措置(心肺蘇生・人工呼吸器・胃ろうなど)の希望はあるか
  • 宗教的な儀礼・習慣の希望はあるか
  • 終末期に誰に連絡してほしいか(キーパーソンの確認)
  • 葬儀・お墓についての希望はあるか

これらの話し合いは一度で決めようとせず、折に触れて少しずつ確認していくことが自然です。エンディングノートや事前指示書に残しておくと、ご本人が意思表示できなくなった際にも、家族や施設スタッフが判断の根拠とすることができます。

認知症の方の看取りを考える際の注意点

認知症が進行している場合、ご本人が意思表示できないケースも少なくありません。そのような場合には、ご家族が本人の意向を代わりに推定して伝えることが求められます。認知症介護に疲れた時にこそ、専門家や施設スタッフへの相談が力になります。早めに施設や担当ケアマネジャーと情報を共有しておくことが大切です。

施設との「看取り同意書」の確認

看取り対応施設では、入居時や終末期が近づいた段階で「看取り同意書」(名称は施設によって異なります)への署名を求められることが一般的です。この書面には、施設が行う看取りの内容・方針・緊急時の対応などが記載されています。署名前に内容を十分に確認し、不明点は施設に質問しましょう。

CAUTION 看取り同意書への署名は、「病院への搬送を求めない」という意味ではなく、「施設での看取りを希望する」という意思表示です。施設での最期を希望していても、急変時に医師の判断で病院搬送が必要になる場合もあります。施設スタッフと事前に「どのような場合に搬送を行うか」を確認しておくと安心です。

まとめ

看取り対応施設を選ぶ際は、医療・看護体制の確認・費用の把握・家族の事前話し合いの3つが核心です。早めに動き出すことが、ご本人らしい最期への備えにつながります。

看取り対応の施設選びは、日常の介護施設選びとは異なる視点が求められます。ここまでお伝えした内容を簡単に振り返ります。

  1. 看取りとは何かを理解し、施設が示す「看取り対応」の内容を具体的に確認する
  2. 施設タイプによって医療体制が異なることを踏まえ、ご本人の状態・希望に合う施設を選ぶ
  3. 見学時に医師・看護師との連携体制・看取り実績・家族の関わり方を直接質問する
  4. 費用の全体像(月額費用+終末期の追加費用)を把握し、利用できる軽減制度も確認する
  5. できるだけ早い段階で本人・家族間での話し合い(ACP)を行い、書面に残しておく

看取りについての準備は、縁起が悪いと感じて後回しにしてしまいがちです。しかし、ご本人の意思が確認できるうちに話し合い、施設の体制を事前に確認しておくことが、最終的にはご本人らしい最期を支えることにつながります。

具体的な施設選びや制度の活用については、担当のケアマネジャー、または地域包括支援センターへのご相談をおすすめします。ご状況に合わせて専門家にご相談ください。

よくある質問

看取り対応施設とそうでない施設の違いは何ですか?

看取り対応施設では、終末期にあるご本人が施設内で自然な経過で最期を迎えられるよう、医師・看護師・介護スタッフが連携してケアにあたります。看取り対応のない施設では、体調の急変や終末期が近づくと病院への搬送が求められることが一般的です。施設の方針・体制を入居前に確認しておくことが大切です。

特養(特別養護老人ホーム)で看取りはできますか?

特養の多くが看取り介護に対応しており、嘱託医・看護師・介護スタッフが連携して終末期ケアを行っています。ただし、施設によって医師の往診頻度や夜間看護体制に差があるため、具体的な体制については見学・相談時に確認することをおすすめします。

看取り対応施設に入るタイミングはいつ頃が良いですか?

看取りを見据えた施設選びは、できるだけ状態が安定している時期に行っておくことが望ましいとされています。終末期が近づいてからの施設探しは選択肢が限られる場合もあります。また、特養など人気の高い公的施設は入居待ちが生じることもあるため、早めに情報収集を始めることが大切です。

施設での看取りを断られることはありますか?

医療的処置の必要度が高い場合(常時点滴・人工呼吸器管理など)、介護施設では対応が難しいケースもあります。施設の医療対応範囲は重要事項説明書に記載されています。入居前に「どのような状態になった場合に施設での対応が難しくなるか」を具体的に確認しておくとよいでしょう。

看取り後の手続きはどうなりますか?

施設での看取り後は、嘱託医による死亡確認・死亡診断書の発行が行われます。その後、ご遺族は市区町村への死亡届の提出、葬儀社への連絡などの手続きが必要になります。施設によってはグリーフケア(悲嘆ケア)のサポートを行っているところもあります。葬儀についての事前相談は、よりそうお葬式などの専門サービスをご活用ください。

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